2016年6月9日木曜日

対面高速の部分的な車線増 具体的にどの場所が車線増されるか予想する

付加車線設置の検証路線の選定について
~高速道路の暫定2車線区間のサービス向上~

にもあるとおり、高速の4路線5区間で部分的な車線増が実施されることになりました。

<検証路線>

  • 東海北陸道(小矢部砺波JCT~飛騨清見JCT)
  • 米子道(蒜山IC~米子IC)
  • 岡山道(賀陽IC~北房JCT)
  • 徳島道(徳島IC~川之江東JCT)
  • 松山道(松山IC~大洲IC)

今回、私のブログではどの場所で車線が増やされるか、より具体的に予想します。





そもそも今回選ばれた路線は東海北陸道以外はほぼ地元近郊路線です。非常にありがたい話です。
国交省のリンク先にもあるとおり、実は松山道の渋滞状況が非常に深刻でして、松山~大洲は全線4車線化したほうがいいんですがそれはさておき、5区間のどこが車線増されるか予想してみることにします。



  • 東海北陸道
正直ここも全部4車線化したほうがいいんですが… 「上り区間で速度低下がみられる」とされても、この区間は城端SA以南がほぼトンネル区間だけに、上り1車線のみ増やすのは大半の区間で不可能です、もう1本トンネルを掘るしかありません。
一方で城端以北は車線増が容易です。ほぼ平野ですからね。ということで、実施されるとしたら福光IC~城端SA~城端トンネルまでの上り線に登坂車線整備、という形になるのではないでしょうか。

でも本当は全部4車線化しないにしても白川郷IC付近は飛騨トンネルまで含めて4車線にしたほうがいいのは間違いないです。ただあの飛騨トンネルを相手にしないといけないのは厳しいですね。





  • 米子道
ボトルネックになっているのは江府IC~蒜山IC、といっても江府IC前後のトンネル連続区間と三平山トンネル以外は4車線化されています。ということでトンネルを何本か新しく掘って江府~蒜山を全線4車線化するのが一番理に適っていると言えます。なお、米子道のボトルネックになっている区間を解消するためにトンネルや橋などを設置せず拡幅するのは不可能です。


長々と続く米子道の行列

  • 岡山道

北房JCTから有漢ICにかけて上り線が上り坂道になっています。が、この辺を拡幅するのもトンネルを掘る必要がありますね。
あともう1か所、有漢IC~高梁SAまでは付加車線の設置ができそうです。
候補としてはこの2か所でしょう。




  • 徳島道
最も悩ましいのが徳島道。私はよく通りますが、この道路のどこが嫌かと言われたら「長々と続く対面通行」としか言いようがないので、ピンポイントで「ここの車線を増やしてほしい」がおもいうかばないのです。

それでも敢えて挙げるとすれば…

藍住IC付近
土成IC西側のトンネル連続区間
阿波PA~脇町IC
太刀野トンネル(吉野川SA東側にある、上り線はずっと右カーブになっているトンネル)
井川池田~川之江東JCT(トンネル連続)

の5か所が挙げられます。

一方で、ここは構造物を設置せずにいけそうだという区間もわかります。もう何十回も通っているもんですから。

藍住IC~上板SAの間の一部
上板SA~土成ICの間の一部
阿波PA~脇町ICの間の一部

現実的にはこの3か所で実施されるのかなあという気がしなくもありません。
あと川之江東JCTから県境までの上り線ですかね。




  • 松山道
ここは全部4車線にしたほうがいいです。なぜなら部分的に拡幅したところでどうにもならないからです。ここも何十回も通ってるから渋滞の発生原因がわかるんですよ。

上りの渋滞は、内子PAの北側にある短い追越車線(しかもかなりきつい上り坂)が終わったら松山ICの近く、伊予灘SAまで追い越し車線がないのが無茶な追越しを頻発させる原因となっています。



下りの渋滞はちょっとマシなんですよね、なぜなら登坂車線が伊予ICの南側にあるので。


でも、どちらにしても登坂車線や追越車線を伸ばしたければトンネルを含めた4車線化が必須となってきます。だけど、その辺だけ4車線化したところで、伊予IC~松山ICだけ2車線だと今度はここがボトルネックとなります。じゃあ…の繰り返しになるのです。







最後に

低予算で車線を増やそうとするのは無理なので、ある程度お金をかける必要があります。ちょろっと1kmくらいの付加車線設置ならすでに徳島道では2か所もやっている。でもあんまり効果がなかったので。



特に選定された5区間は、山岳地帯を通っていてトンネル部で速度低下の原因となっています。東海北陸道は城端トンネル、袴腰トンネル、飛騨トンネルという長大トンネルを通っていますし、米子道でも三平山トンネル、岡山道はないにしても徳島道は太刀野トンネル、白地トンネル、境目トンネル、松山道は明神山トンネル、黒岩岳トンネルという長大トンネルがボトルネックとなっています。


長さ2400m、常に右カーブ(上り線)の太刀野トンネルは運転しづらいことで有名

ちなみに常に右カーブになっている理由は、中央構造線を避けるためです。
正面に見える山に沿って日本一の活断層が走っています。








あんまりこういうことは言いたくないですが、道路整備の過程において、ケチケチしてもロクなことがない、というのはここ十年の間に建設された道路で明らかだと思います。





ですので、整備するなら路肩使うようなセコいことせず、ちゃんと4車線化してほしいものです。

3 件のコメント:

  1. 松山道はすでに2回も死亡事故を起こしていますから、いい加減完全4車線化してもらいたいものです。
    個人的に謎だったのは、永木トンネルの大洲行きの車線が、既に2車線分の用地があるのに1車線になっているところです。

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    1. コメントありがとうございます。松山道の対面区間は事故が多いですね。今週月曜日に国道11号を通っていて「伊予~大洲通行止め」となっていたので「またか」と思ってしまいました。死亡事故だとは思いませんでしたが…。
      2015年3月21日にも大洲で事故渋滞に遭っています。「危ないのでさすがに4車線化してほしい」という気持ちは私にとっても強いです。
      トンネルの手前で1車線になるというのは、トンネル出口直後に車線を減らして対面通行にすると危険だからなのかなと考えています。大洲道路上りの冨士山トンネルも同様の構造になっていますよね。(でも昔は2車線使えた記憶もあります)

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  2. 確かに暫定2車線では遅い車がいると流れがよどんでしまいますし、特に軽自動車だとパワーで普通車には負けるのですぐに追いつかれてしまいます。結果交通量が多いとどんどん追いついて渋滞になるのでぼくも全ての区間の4車線化に賛成です。ただトンネルをもう1本掘らないといけないのは、2車線でも4車線でも関係なく、例えば中央道の小仏トンネルももう1本掘らないといけないらしいです。

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