2017年11月1日水曜日

2018年のLCC 国内線新規就航路線 独自予想

2016年11月に以下の記事を書きましたので、今年も記事を出します。

2017年のLCC 国内線新規就航路線 独自予想http://rcp193.blogspot.jp/2016/11/2017lcc.html

いろいろ当てて外しましたが、
国内線を開拓しないと、各社の経営が厳しくなるという私の予測に関しては各社共通認識のようで、2017年後半に入ってから各社が国内線開拓に力を入れています。2018年はその動きが加速するかと考えられます。
2015~2017年は国際線に力を入れて収益を上げてきましたが、この路線も限界に達したということでしょう。











まずは、2017年がどのような年だったのかを振り返ってみます。

2016年11月現在


2017年11月現在


2017年の新規就航は…

新千歳~仙台・福岡(Peach)
成田・関空~新千歳(バニラ)
中部~新千歳(エアアジアジャパン)
成田~宮崎(ジェットスター)
関西~新潟(Peach、18年3月より)
関空~奄美(バニラ)



運休

成田~新千歳・那覇(Peach)
成田~関空(春秋航空)



Peachの路線図(2017年11月現在)

Jetstar Japanの路線図(2017年11月現在)

バニラ、春秋、エアアジアの路線図(2017年11月現在)


予想外だったのは新潟

つい先日の話になりますが、Peachが関空~新潟が新規就航というニュースが出て一番驚きました。なぜならば、この路線はLCCではなくても安いためLCCの就航はないと思っていたからです。
安い理由はJRと競合しているというのが一番大きいです。ただし、JRの場合は東海道新幹線+上越新幹線もしくはサンダーバード+北陸新幹線+しらゆきという面倒な乗り継ぎが必要ですので、飛行機のほうが有利です。バスもありますが、距離が600kmくらいあるのであんまり乗りたくはないですね。
ということもあり、関空~新潟は今後新たな路線を開拓するというPeachの意志を感じることができました。


エアアジアジャパンの運行開始もびっくり

運行しないまま終わるかと思われていたエアアジアジャパンですが、先日運行が開始されました。これにも驚きました。困難はあると思いますが、立ち上がった会社ですからうまく軌道にのってほしいです。ANA抜き、JAL抜きのLCCは貴重ですし、保護すべき会社です。

函館就航には希望を感じた

長らく面白みのない路線ばかりもしくは海外勢との競合ばかりが増えていった国内LCCですが、この函館就航には希望を感じました。Peachが就航させるかと思ったのですが、バニラが就航させました。
国内旅行では安く行けない場所の1つではあったので、函館はすごく便利になったと思います。


Peachの道内路線は就航なかった

2018年以降、本格化していくのではないかと考えられます。









2018年の新規就航予想

可能性が高いと考えられる路線

Peachが千歳+関空or成田~道内空港の路線を増やすというのは、2016年11月の時点でわかっていることですが、おそらく2018年に1つ増えるのではないかと考えられます。バニラが函館を先取りしてしまった以上、今の有力候補は女満別です。釧路の可能性もあります。
札幌~網走の所要時間はバスで5時間半、大阪~松山のバスとほぼ同じです。

→Peachより、関空~釧路就航が発表されました。2018年8月就航のようです。私の予想は外れましたね。


2019年春ごろに下地島空港(宮古島の隣、伊良部大橋を介して道路で繋がっている)が開業されることが予想されています。そのため、これに合わせてLCCが就航される可能性が非常に高いと予想されます。発表は2018年の今頃、11月前後かと考えられるため、予想しました。
ジェットスターが成田~長崎の就航を検討していると言われています。この路線はスカイマークが羽田発・神戸経由という形で運行していますが、成田~長崎のLCC直行便となると初です。

この3路線は可能性が高いと考えています。



可能性が高いとは言えないけどなくはない路線


松山~福岡は私が就航してほしいと思っていますから入れているだけですが、距離と需要の割に運賃が高いのは間違いないので、どこかが参入してくれることを願っています。

成田発着路線は、直行便LCCのない石垣島、需要はありそうな北九州、高知、出雲、というのが考えられます。画像作ったあとに思い出しましたが、旭川も候補に入れたほうがよかったかもしれません。

羽田発着かつLCCが就航していない路線を旅客数上位から見てみると、長崎、北九州、(出雲+米子)、神戸、小松、岡山、徳島、高知、山口宇部、旭川、秋田、帯広…と続いていきます。
価格競争や関空発着便の兼ね合いも考えると、北九州、高知、出雲、旭川が有力です。他はちょっと優先順位が下がります。神戸、小松、岡山は価格競争が激しいです。

成田~石垣島のLCC直行便はないので、Peachが飛ばす可能性は0ではないと思います。

Peachが関空~新潟を成功させた場合、東北地方各地に路線網を展開する可能性があります。単純に考えると福島、花巻、秋田は有力候補です。いずれも新規路線を渇望しているような空港です。
そのうち花巻はANAがいないのでPeach就航の可能性がかなり下がります。秋田は人口が少ないので難しいかもしれません。人口が多く、伊丹線の本数も多い福島空港はこの中では一番可能性が高いと思います。

那覇~鹿児島は、距離が短いから入れてみました。運賃が高止まりしている路線です。


国内線を開拓できるかどうか


海外LCCとの競争で、台湾・韓国~日本路線は過当競争になっていると昨年も書きましたが、今年になっても同様です。海外系のLCCは日本の地方~台湾・韓国直行便を増やしまくっています。
日本のLCCがこれに対抗するためには、国内線を地道に増やしていくしかありません。インバウンド+国内需要の双方を満たすために、空白地帯への就航が望まれていると思います。
日本国内線は日本の航空会社しか就航できない分、国内のLCCが有利です。路線網の構築を願っています。

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