2015年4月16日木曜日

QLCのフラッシュメモリ(SSD,USBメモリ、SDカード)はいつごろ作られるか

このブログにPC関連の知識を得ようと思っている人はほとんどいないとは思いますが、
最近気になるニュースを見つけたものの
どのニュースサイトも取り上げてないようなので一応記事にしてみます。

Bit by bit, Intel looks to quadruple SSD storage
http://www.pcworld.com/article/2903772/bit-by-bit-intel-looks-to-quadruple-ssd-storage.html


によると、IntelがQLCのSSDを作るための研究を進めている
しかしQLCが世に出てくる予定は未定である
QLCなら2.5インチ(ノートPCなどで主に使われているサイズ)で10TBのSSDを作ることができる
みたいなことが書かれています。
(詳しくはリンク先のニュースページを読んでください)


QLCなんかやめてくれ、TLCでも嫌なのに
的な感じで検索してたどり着いた方には朗報となるニュースでしょう。


現在、NANDフラッシュメモリは
TLCと呼ばれる廉価な記録方式が主に使われています。
高価格帯はMLC、さらに高価格帯のものにはSLCが使われています。
原理についてはここで説明するよりもググったほうが早いと思うんで検索してください。

TLCの最大の難点は書き換え可能回数の少なさです。
(TLCは1000回程度、MLCなら10000回、SLCなら100000回)
嫌われる最大の原因となっていますが、その分安くなるのがメリットです。

TLCの T はTriple です。
1つのセルに2×2×2つ、つまり1つのセルに8つ分のデータを記録できます。
MLCの M はMulti、1つのセルに4つ分のデータを
SLCの S はSingle、1つのセルに2つ分のデータを
記録しています。

QLCのQはQuadruple、
1つのセルを2×2×2×2、つまり16つ分のデータを記録したいわけですが、
書き換え可能回数はTLCよりも劇的に減ってしまうことが予想されます。

こんなものを実用化できるのか、しても問題ないのかはわかりませんが、
TLCでも1000回程度と言われていた書き換え可能回数が増えているようなので、
QLCで1000回程度の書き換え可能回数が確保できればそのまま製品化されてしまうのでしょうか。


もっとも、今は3D化の技術を使って大容量低価格化を進めているので、
QLCはそれらの技術が頭打ちになってからになるとは思いますが…。



ちなみに、うちのPCで使われているSSDはSamsungの840(無印)です。
つまりTLCです。使い始めて2年半になりますが、まだ壊れません。
この2年の間に書き込んだ量は7TBくらいです。

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