2015年5月11日月曜日

失敗しない自動車の選び方

個人的に感じている自動車選びのポイントを記事にしてみます。
具体的な車名を出して貶したり褒めたりはしますので、
この記事を読んで死ねと思ってもらっても構いません。
2025年にこの記事を読んでも古臭くないなあと思える中身にしておきたいと思っています。


0
・まずは本当に車が必要かどうかを考える

必要でない場合も多いわけですから、必要ないなら持たないのが一番いいわけです。
所有するだけで山ほど税金がかかってきます。本体価格も高いです。
一番安い軽を10年持つだけでも本体価格90万円
それを10で割って9万円、月に8000円弱はとられるわけです。
自動車税や重量税、自賠責は10年間で30万円くらい、月額2500円弱です。
保険は年5万円、月4000円くらいです。
これらを合計すると月に15000円飛んでいきます。
(駐車場代0円の場合)
動かさない場合でもこれだけ金が飛んでいきます。

動かせば動かしたで渋滞が多く高速道路料金も高い。
高速道路料金は軽自動車でも1キロあたり20円、普通車だと25円です。
東京から静岡まで往復するだけで普通車だと高速代が8000円近い出費です。

公共交通機関や自転車など、うまく利用しましょう。
またレンタカーやカーシェアももっと有効活用しましょう。

移動手段が欲しいと思ったら、バイクという手もあります。
原付2種であれば、60まで出せます。(要2輪免許)

ここまで考えて無理だと思ったときにはじめて車を保有するという選択をするべきです。


1
(買い替えを検討している人が対象)買い替えの是非を検討してください
古い車を長く長く乗り続けるのが費用も掛からず環境にもやさしいです。
部品も購入してから20~25年くらいは出ると思いますから
修理する箇所が爆発的に増えないようなら、修理しながら乗ってください。
古い車ほど税金を高く仕向けてきますが、買い替えるよりは安いです。
アメリカやヨーロッパでは古い車は山ほど走っています。
こんなに車の買い替えサイクルが早いのは日本くらいです。


2
・最先端技術は不具合も多い
・フルモデルチェンジ直後は突発的な不具合が出る
最先端技術をふんだんに使った車は突発的な不具合が出ることが多いです。
車でなくても同様です。飛行機もB787がいろいろと起こしていますね。
B787はリチウムイオン電池の採用、炭素繊維ボディを多用した史上初の旅客機です。
他にもいろいろと先進技術を詰め込んでいるために、不具合が他の旅客機と比べておこりやすいわけです。

それから当然といえば当然ですが、山ほどある部品を組み合わせて作られている車ですから、
それらを発売した直後にはメーカーも把握していない不具合が出ます。
この車の持病とも呼ばれることになります。
それらをマイナーチェンジすることで修正したり、マイナーチェンジなくても予告なしに修正します。次期モデルが出る直前になると過剰な部分をコストダウンすることもありますが、
品質はおおむね安定しています。

これらのことを総合すると、

フルモデルチェンジ直後の車は買わない(できればマイナーチェンジを繰り返した車を買う)
・最先端技術が多く使われている車は買わない

ことで、どうでもいいような不具合を減らすことができます。

2015年現在で具体的な車名を言えば、
トヨタのハイブリッド車「アクア」がマイナーチェンジを数回繰り返している車です。
また、2代目プリウスのハイブリッドシステムを流用しているため、信頼性も高いです。
2代目の出始めから10年以上経過していますからね。
バッテリーは初代プリウスから使われているニッケル水素電池で、これも古い技術です。
アクアは小型ハイブリッド車ということで先進的に見えますが中身はかなりレトロです。
(個人的にはアクアは値段が高すぎると思っているため、買おうとは思わない)


逆に、ホンダの「フィットハイブリッド」は2013年秋に世界最高燃費を引き下げて登場しました。
ホンダが満を持して投入した、デュアルクラッチを採用したハイブリッドです。
マイナーチェンジは1回もされていません。一方で、リコールは5回実施されています。

DCTというトランスミッションをホンダで初採用した車です。
このため、何が起こるかはわかりません。
また、リチウムイオン電池をフィットとしては初採用、
ホンダの中でもCR-Z、アコードに続いて3車種目となりました。
はじめての技術が満載されている車です。
リコール5回に象徴されるように、つまらないトラブルが多発しているうえに今後も起きる可能性はあります。
バスタブ曲線という、機械の故障率を示した図で言えば今は初期不良の嵐を脱した状態ですから、しばらくは大丈夫でしょうが…。
底の部分が長くないんじゃないかと少し心配しています。

(ホンダを叩く気はないのですが、あまりに見事なコケっぷりなので反面教師として参考になる)

3
デザインに惹かれた場合、個人の直感を信じて買うべき

デザイン的に大好きだという車が幸運にもあった場合、技術の良しあしなど関係なく買うべきです。
自分で選んだものなので満足しやすいですし、後悔もしにくいからです。
逆に買わなかった場合は後悔しやすくなります。

4
DCT AMTはやめておいたほうがいい(CVTが良い)
日本の交通事情や日本人の使い方に合いません。
ギクシャク感、ガックンガックン感といったものが顕著に出ます。
下手くそが運転するMT車の挙動と巧い人が運転するMT車の挙動が両方あります。
DCTは特に自動車オタクが絶賛する傾向にありますが、一般向けではないです。
逆に一般向けなのは、CVTと呼ばれるトランスミッションです。
自動車オタクはCVTを違和感があると叩く傾向にありますが、
日本の交通事情を考えるとこれが一番いいです。
ギクシャク感はないですし、小排気量でも低い回転数を維持することができます。
(なお私は実際に両方とも乗った上で意見を述べています)


5
ハイブリッド車を買う場合は、非ハイブリッド車との差額を計算したほうがいい
ハイブリッド車に先進性もなければモーターの静かさもありません。
乗ってりゃすぐ飽きます。
低速時のみ電気で走れるようにしたものですから、
回転数が高くなるような速度域ではそれなりのうるささです。
ですが価格はかなり高いです。
燃費はハイブリッド車のほうが確かに良いですが、カタログ燃費ほど燃費はよくならないです。
ハイブリッド車を買うのもガソリン車を買うのも自由ですが、差額は計算しておくとよいと思います。

ハイブリッド車に限らず、PHVやクリーンディーゼルでも差額は計算しておいたほうがいいです。


6
そもそも
ハイブリッドかどうかに限らず、トータルコストは計算したほうがいい

本体費用も含めて、
軽自動車を10年所有すると年間25~30万円程度
コンパクトカーで35~40万円程度
(駐車場代が無料の場合)
かかるかと思います。ちゃんと計算しておいたほうがいいです。


7
クソみたいなディーラーでは買わない、遠方でもいいから違うディーラーへ
うちの地元には悪評の高いディーラーがありまして、皆が行くたびに
ダイヤモンド並に固い購入意欲が3つに割れてしまうのだそうです。
(私も経験済)
同系列の遠くのディーラーだとそういうことはないようですから、当たりはずれがあるのは間違いありません。

また、すべてのディーラーに言えることですが、相手は詐欺師だと思って交渉しましょう。
車を売る仕事をしている人の相当数はクズです。(まともな人も一定数います)
また、自動車販売店自体がブラック企業として就活生にマークされています。
その手の悪印象を払しょくしようと各社努力はしているようですが、なかなか難しいようです。
昨今も某社のディーラーがネット上でいろいろと話題になっていましたね。



8
リセールバリュー(売却時価格)は長期保有する場合は気にしない
どうしても気にするなら軽トラ&バン・ジムニー・プロボックス/サクシード・ハイエース
のいずれかをお勧めします
どうせ10年後にはほとんど値段はつきません。
最近は長期保有すればするほど税金が上がる仕組みになっているため、
古い車は値段がつきにくくなっています。

どうしても気になる場合は、どうすればいいか。
日本では特定の車種のみ値段が落ちにくい構造となっているので、
どのような車種が良いかを調べてみると良いと思います。
商用車は重宝されるので値下がりしにくいです。
ただ、ハイエースなどは窃盗団に大人気なのである意味危険です。


9
自動ブレーキはできるならつけておいたほうがいい
多分、そのうち自動ブレーキがついてる車の保険代とついていない車
この2つの車では保険代で差がつくようになります。
自動ブレーキ割引なのか、ない車の割増なのかはわかりませんが…
売却時価格にも影響は出る可能性があるので、つけておいたほうがいいでしょう。
コンビニに突っ込むなど、事故を起こす可能性は低くなります。



10
お金がないなら、アルトもしくはミライースを新車で買って乗りつぶすのが一番安上がり

金のかからない車はこの2車種です。最高に燃費が良くて車体価格も安いです。
高速道路走行時でもエンジン音はそれなりに静かです。
この動画を見ればわかります。

なお、アイドリングストップの耐久性は未知数なので、いろいろ修理したくない場合はアイスト機能を切っておくのがよいでしょう。どうせ大して燃費も落ちません。

安い中古は博打みたいなものなのでここではおすすめしません。
(未使用車、もしくは1~2年落ち程度なら良い)


11
消費増税、などのタイミングでの駆け込み購入は失敗の元
いくらちょっと税金が安くなるからと駆け込み購入すると失敗します。
工場がフル稼働になっていて粗製乱造になっている場合があるためです。
出来の悪い新車を届けられても、それを数年で買い替えられる財力があれば話は別ですが。

また、期限が区切られているため、冷静な判断ができなくなることが予想されます。
増税に限らず、買い替えする場合は1年前くらいから情報を集めておくといいでしょうね。

2014年3月にかけての駆け込み購入で失敗した人は多いかと思います。
体験談もあるかもしれないので、ネットで探してみてください。


12
知識がないと安めの中古車は安物買いの銭失いになる可能性が高い
中古車とは、知識のある人が安く仕入れて知識のない人に高く売りつけるものなので
大体高値で掴まされます。本当にお買い得な車を手に入れる人はいますが、
そういう人も失敗はしています。
トラブルは新車購入時と比べると多いと思いますので、中古を買う場合は気を付けてください。

なお、トラブルが嫌だけどといった場合には、ディーラー系中古車があります。
特にトヨタの中古車は保証がすばらしいのでおすすめです。
また試乗車が中古車として出てくる場合があり、それはお買い得な場合が多いです。
ただし、自動車オタクが好きそうな車種はやめておいたほうがいいです。
(買う気のないオタクが試乗で無茶な運転をして想定以上に劣化している可能性があるため)


13
自動車オタクの意見は「ノイジーマイノリティ」なので話半分に聞いておくべき
ノイジーマイノリティ、わかりやすく言えば声だけは大きい少数派です。
とくにネット上ではノイジーマイノリティの声が大きくなりがちで、一般的な意見は出てきにくいです。


14
そのオプションは本当に必要かどうか考える
そのオプションは必要ですか?本当に必要かどうか考えに考えてみましょう。
オプションを含めると値引きが凄くても、そのオプション自体が要らないものだった
というのはありがちです。
特に自動車と言う高額の買い物では、数万円程度は誤差と考えてしまいます。

個人的に注意すべきと考えているオプションは
・メーカー純正カーナビ(高い割には機能がショボいため)
・ドレスアップ品(好みではありますが、滑稽に見えることが多い)
・○○と△△がセットになったオプション(抱き合わせ販売)
・オートエアコン(個人的にはマニュアルエアコンで充分と考えています)


逆に高くてもつけておいたほうがいいオプション
・サイドカーテンエアバッグ
・自動ブレーキ
・横滑り防止装置(現在は多くの車に標準化されています)
・クルーズコントロール
・バックカメラ&モニター
・エアコン
・集中ドアロック
・キーレスエントリーシステム

これらのリストは私の考えなので、同意しなくてもいいです。
(私の場合は、エアコンさえあればあとは重ステでもなんでもいい)

カーナビは好きにすればいいと思います。
あったほうが便利なのは間違いないですが、純正品はコストパフォーマンスが極めて悪いです。
ポータブルでもいいですし、iPhoneやAndroidを使うのもいいです。

どうせ、車を買う人の殆どは半径30km以内くらいしか移動しませんし、
遠くへ移動する場合もどこに行くかは決まってるでしょうから。
逆に知らない遠くへよく行くという人はナビはつけておいたほうがいいです。

どちらにしても、遠くへ行く場合は地図サイトで事前に道を下調べすることを強くお勧めします
ナビだけで道も調べずに遠くへ行く人が結構いるらしいんですが、私には信じられません。



ここまで総合的にまとめると、
・まず車が必要かどうか考える
・急いで買わない
・買うとどれだけ費用がかかるのかを比較対象を複数上げて計算する
・モデルチェンジしたばかりの車は買わない

我ながら超保守的な意見になってしまったと感じています。
ただ、これくらい極端に考えたほうがいいんですよね。
なぜなら、買うときは浮かれていてあれも欲しいこれも欲しいと余分に出費しやすいからです。
そして後から後悔するのです。
後悔しないように車を選んでください。

ちなみにデザインに惹かれた場合は他の要素を無視して買えというのは、
デザインは後から変えられないしその車を見るたびに後悔する可能性が高いからです。
どうしても欲しいと思ってもすでに販売終了になってしまっていたら、後から良品中古を手に入れるのは難しいですからね。


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