2016年1月20日水曜日

TLCのSSDを3年以上使い続け、不良セクタがついに登場 総書き込み量は…

2012年10月くらいにSSDを購入しました。メーカーはサムスン。みなさんが大好きなメーカーです。(SSDが何かという話についてはここでは割愛させてください。TLCとは何かも含めて、ググってください)



840というSSDを購入、TLCだからヤバいという話がありましたが「数年は使えるだろう」と予測して購入をためらうことはしませんでした。(MLCと比べて、TLCは寿命が短いのです)


そして時は流れ…





2016年1月17日、HDDが健康かどうか何気なく確認してたら、SSDに変わった情報が。


代替処理済のセクタ数  生の値:1


「!!!」

さらに情報を見てみると…


使用済予備ブロック数 生の値:1

ランタイム不良ブロック 生の値:1




「!!!!!!」


総書き込み量12863GB SSD空き容量10GB台くらいでずっと使っていたため、
この段階で不良セクタが出たというのは想定内ではある





これって、ざっくり説明すると 寿命に達したセクタが出た ということになります。


セクタ → 1つのセクタにいくらかの情報が詰め込まれています。使えなくなると容量が減ります。









  • 寿命に達したセクタが1つ出たら、今後どうなるの?



容量が減ります。そして他のセクタもまもなく寿命に達するという予告でもあります。ただ、SamsungのSSDはこういうときに備えて予備領域を8GBくらい設けているため(容量120GBモデルの場合)、生の値が1つだけ出たからといってすぐに大惨事となるわけではありません。
(ほかのSSDでも、120GB、240GB、480GB、960GBとなっている場合、かなりの余裕を持たせているはずです。たとえば960GBであれば、64GBの余裕があるはずです)


しかし、使い続けてたらそのうちダメになるのはわかっているので、この症状が出た場合、比較的早期に決断を迫られることになります。


  1. 買い替える
  2. データを移してだましだまし使う



1の買い替えるですが、2016年1月現在は最高に時期が悪いので買い替えができません。まもなくSSD価格が暴落すると予告されている今、SSDを買い替えるわけにはいかない。

(2016年12月追記 2016年1月から4月にかけて、SSDの価格が実際にかなり安くなりましたが、その後はほぼ一定を保っています。240GBであれば、6,000円台、480GBであれば、12,000円台で販売されています)


だから、だましだまし使うしかありません。いやー困ったなあ…
(→2月に買い替えました)


もし検索でやってきた人がいけないので補足しておきますが、検索するくらいなら買い替えよう!!120GBモデルでいいから!!→480GBあると安心なので、480GBモデルをお勧めします。






  • TLCのSSD その信頼性



120GBという半端なサイズ、空き容量が常に10GBくらいしかない状況で使い続けた場合でも12TB分の書き込みができた、そして不良セクタが出るまで3年以上かかったというのは、寿命面を考えると悪くはないです。悪くはないですが、人によっては寿命が短いと感じるかもしれません。今回、良いデータがとれたと思っています。買ってよかった。MLCだとたぶん寿命の前に突然死してただろうから。

ちなみに現在、多くのSSDがTLCになっています。MLCは割高なのですが、寿命を気にする方はMLCを買ったほうがよいでしょう。







  • TLCのSSDの寿命を延ばす方法



  1. なるべく大容量を選ぶ
  2. 大容量を選んだうえで、データで全部産めない(30%程度は空きを用意したい)
  3. 3D NAND採用のTLCを選ぶ(2D型MLCとそんなに寿命が変わらない)

120GBでは少ないです。240GBあるといいでしょう。そして空き容量は60GB程度は用意しておきましょう。480GB以上あるのがベストです。


こうすることで、3年で寿命に達するセクタが登場するということはなくなります。240GBでもおそらく7~8年は持ちます。480GB以上なら10年以上持つでしょう。


最近、3D NANDと呼ばれるものが出てきています。(詳しくはググってください)
大容量化のための技術なのですが、意外な利点として「微細化されていないので、寿命が長い」という点が挙げられます。2016年12月現在、サムスンとMicronが製品化しています。(Micronに関してはCrusialというブランドのSSDに入っています)
フラッシュメモリの寿命を気にして選ぶのであれば、2Dよりも3Dです。

ただし、これはSSDのフラッシュメモリと呼ばれる部分の故障についてです。SSDにはコントローラーという基幹部品が存在し、それが壊れるとフラッシュメモリが寿命に達していても再起不能となります。そして意外なほど壊れやすいのがコントローラーです。おそらくフラッシュメモリを寿命まで使って壊した例というのは(初期のSSDを除いて)ほとんどありません。大半はコントローラーなりがぶっ壊れての故障です。



寿命の心配はしなくてもいい、どうせその前にコントローラーがぶっ壊れるから、というのが私の考察です。良いコントローラーはどれかと言われたらわかりません。ただ東芝の評判はあんまりよくありません。東芝は買わない、で行きましょう。





その後

この記事を書いたのは2016年1月17日ですが、1月19日になって生の値が2に増えました。

そして16くらいまで増えたのでさすがに怖くなって買い替えました。Hynix製品です。

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